2019.01.25 海外旅行保険
三井住友海上 海外旅行保険「ネットde保険@とらべる」取扱代理店ニュータスのサイトをご覧の皆様本サイトの管理人です。
よくネットのQ&Aでは、
「海外旅行保険は必要なの?」
「クレジットカード付帯の海外旅行保険で十分?」
といった質問があります。
いろいろな回答なども見受けますが、保険のプロの観点からすると、「どんなリスクがあるのか?」、「 何の補償を重要視するのか? 」をしっかりと把握し、それぞれのリスク毎にどれだけ補償が必要かを考える必要があると思います。
そこで、今回の海外旅行保険コラムはこれまでの海外旅行についてのコラムを整理して、海外旅行保険の基本から、必要性について説明していきます。
海外旅行保険は補償する内容を大まかに4つに分けることができます。
それは、「死亡・高度障害になった時に補償」、「ケガ・病気の治療費」、「他人への賠償責任」、「トラブルでの費用補償」に分けられます。
それでは、ひとつずつ説明していきます。
海外旅行中に死亡や高度障害となってしまった時に支払われます。
旅行中のケガや病気での死亡、またはケガによる後遺障害が発生した時の補償です。
旅行中のケガにより医師の治療を受け、治療費がかかった場合や、旅行中で病気にかかった時の治療費が補償されます。
また本人が入院したことにより、現地まで親族が駆け付けにかかった交通費・宿泊費も補償されます。
旅行中に他人のものを壊してしまった際の弁償など、賠償責任が発生した時の補償です。
旅行中に持ち物を盗まれてしまった時や不注意で壊してしまった場合、航空機の遅延などのトラブルに関して発生した費用を補償します。
これらが海外旅行保険の4つの補償分野になります。
一概に海外旅行への加入が必要かどうかは、この4つの補償がその人にとってどれだけ必要になるかで変わってきます。
ですから「海外旅行保険が必要か?」には、この補償それぞれについて考えていかなくてはいけません。
皆さまがお持ちのクレジットカードには、海外旅行保険が自動付帯しているものも多くあります。
しかし、その補償内容をしっかりと理解している方は多くはないでしょう。
では、クレジットカードの海外旅行保険と保険会社の海外旅行保険では何が違うのでしょうか?
一例としてCMなどでよく見かける楽天カードは、年会費無料で海外旅行保険が付帯されています。
この楽天カードの海外旅行保険の補償内容は以下の通りです。
補償期間 | 3ヶ月 |
---|---|
保険料 | 無料 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
治療費用 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
救援者費用 | 200万円 |
携行品 | 20万円 |
補償期間 | 旅行期間の日数 |
---|---|
保険料 | 10,770円(8日間の場合) |
傷害死亡・高度障害 | 3,000万円 |
治療費用 | 3,000万円 |
賠償責任 | 1億円 |
救援者費用 | 300万円 |
携行品 | 50万円 |
この様に比較してみると大きな違いは、治療費用が楽天カードが200万円なのに対して、
保険会社の海外旅行保険は、3,000万円などの1,000万円以上の補償を選んで付ける事ができる点です。
賠償責任が2,000万円と1億円とではもっと大きな差に思えますが、海外旅行で1,000万円を超える賠償が必要になる場合を考えると、現実的なリスクは高くないように思えます。
それよりも、旅行先での入院や手術を受けるときのことを考えると治療費用の方が大きな差ではないでしょうか?
しかし、治療費も200万円もあれば十分なのではと思う方も多いはず。
ところが、海外では食べ物にあたって下痢症など意外と旅行先で病院に駆け込むことも少なくないのです。
その場合、簡単な診察と薬代でも10万円かかったなんて言うことはよくある事なのです。
例えばハワイで急性盲腸炎となり緊急手術となった場合、手術費・入院費で256万円の請求をされるケースもあります。
こうなっては楽天カードの治療費用ではすべてを賄えません。
しかも、ハワイの救急車は有料のため、この費用も加算されます。
いかがでしょうか?クレジットカード付帯の海外旅行保険では、十分な補償分野と不十分な補償分野があることをご理解いただけたと思います。
「クレジットカードの海外旅行保険は意味がないのか?」
そうではありません。
実は海外旅行保険は補償額の合算ができます。
つまり、クレジットカード付帯の海外旅行保険をベースに足りないところを保険会社の海外旅行保険が賄うのが合理的な保険の加入方法です。
折角、クレジットカードに海外旅行保険が付帯されているのですから、賢く、無駄の無い海外旅行保険の加入をしましょう。
先の説明の通り、海外旅行保険は複数の海外旅行保険の補償を合算することができます。
仮に楽天カードを持っていて治療費の補償をもっと欲しいと思った時、保険会社の海外旅行保険で治療費の補償が1,000万円のプランで加入したとします。
この場合、楽天カードの治療費の補償200万円と1,000万円を加算して1,200万円までの治療費の補償を持つことができるようになります。
その他の補償も同様に、複数の補償を合算することができます。
しかし死亡・高度障害保険金だけは、複数の海外旅行保険のうち最も補償額が高い契約のものが適用され合算はされません。
便利なクレジットカード付帯の海外旅行保険にも注意点があります。
例に出した楽天カードでは、持っているだけでは海外旅行保険の補償がされません。
出国前に旅行に関する費用をこの楽天カードで支払う必要があります。
旅行費用や空港までの交通機関への支払いが必要で、出国後にクレジットカードの支払いをしても海外旅行保険は適用されませんので注意が必要です。
また現地で入院などの治療費がかかった場合に、その費用を一時立替えする必要があります。
歯科治療については、多くのクレジットカード付帯の海外旅行保険は対象外となっていますので、もしこの補償も必要になる場合は保険会社の海外旅行保険で歯科治療の補償が付いているものへの加入が必要です。
クレジットカードによっては、持っているだけで海外旅行保険が適用になるものや、キャッシュレス診療に対応しているものもありますので、旅行前にしっかりと確認する必要があります。
海外旅行保険に入っても、健康に帰国できたら掛け損なのでしょうか?
いいえ、実際に海外旅行保険で最も請求が多い補償は、携行品の補償です。
携行品の補償とは、不注意で自分の持ち物などを壊してしまった時や、バックなどの盗難にあった時にその損害を補償するものです。
キャリーバック(スーツケース)が壊れたなどにも利用できます。
旅行先での盗難については、その補償の内容について多くの質問を受けますのでご説明いたしますと、盗難に遭った場合には現地の警察などへの届け出が必要となります。
また携行品の中でも補償対象外となっているものがありますので注意が必要です。
主なところでは、現金は補償されません。
キャッシュカードやクレジットカードなども補償されません。
一般的な海外旅行保険では、時計や宝石など高額な携行品は1個、1組あたり10万円までしか補償されません。
海外旅行保険は必要かという質問には、4つの補償の内どれを重要視するかについて変わってきます。
全く保険が必要ないかと言えば、決してそのようなことはありません。
上記の質問の趣旨は、とりあえずクレジットカードの海外旅行保険がある場合に追加の補償が必要なのかというものであると思います。
掛金(保険料)がもったいないと思うのであれば、無料のクレジットカードの保険を使うのが経済的ですし、旅行先・期間によって必要と思う補償の割合が変わってきますので、それに合わせた補償を保険代理店にて説明を受け、海外旅行保険を選んで加入することも必要となってきます。
今まで海外旅行から何もなく帰ってきて保険なんて使ったことが無いという方には、次回は無駄の無い補償にするために三井住友海上 海外旅行保険「ネットde保険@とらべる」取扱代理店ニュータスまでご連絡ください。
納得の補償を一緒に考えご提供させていただきます。
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